Raspberry Pi Zero WHの初期設定

Raspberry Pi
スポンサーリンク

Raspberry Pi Zero WH 購入

鉢植えをこれ以上枯らさないように、水やり時期を教えてくれる装置を考え始めて2週間。イメージしている機能を実現するのにぴったりのマイコンボードが見つかったので早速注文しました。

鉢植えの水やりタイミングをセンサーで監視したい
ガーデニングの悩み 先日植え替えた鉢植えのオリーブの木。 まだ3週間しか経ってないけど、葉っぱのつやが良くて元気に育ってそうな感じで一安心です。しばらくは肥料の心配はしなくて良いと思いますが、最近の一番の悩みは水やり…。 ...
植木鉢の土が乾いたら、LINEで知らせるシステムを考えてみた。
部品選定で考えたポイント 先日ようやく着手した「水やりお知らせ装置」の工作。 装置の機能としては「鉢植えの土が乾燥してきたらスマホに教えてくれる」という極めてシンプルなものです。 実現方法は無数にありますが、部品を...

超小さいのにWi-Fiをオンボードで実装しているのが決め手で、Raspberry Pi Zero WHを選んでみました。

 

Raspberry Pi Zero Wにヘッダピンが実装されたものがRaspberry Pi Zero WHです。
両者の違いはヘッダピンの有無だけで、機能は全く同じです。

OSの選択

今回のRaspberry Pi Zero HWを購入した理由は「いじりまわして遊ぶ」のではなく「単なる部品の一部として使う」ということです。
そのため無用なトラブルは避けたいので、最もメジャーそうなRaspbianを利用することにしました。

起動DISK作成&起動

「起動DISKの作成」と「Raspberry Pi Zero HWの起動」は超簡単で、以下の3ステップです。

  1. OSイメージダウンロード
  2. OSイメージをmicroSDカードに書き込む
  3. micro SDカードを挿して電源投入

それでは実際にやってみましょう。

OSイメージダウンロード

今回はGUIは不要なので、サイズが小さい「RASPBIAN STRETCH LITE」をダウンロードします。

 

矢印の先のボタンをクリックしてダウンロード

 

OSイメージをmicroSDカードに書き込む

今回はWindows10のパソコンを使うことにしました。
ダウンロードしたOSイメージをSDカードの書き込むためには、書き込みツールが必要になります。好みで何を使っても良いのですが、今回は操作が簡単なETCHERを使用しました。

ツールの準備ができたら、microSDカードをパソコンに挿入してETCHERを起動します。

今回は最小構成で環境を作成するため、4GBのmicroSDカードを使用します。

 

ETCHER起動画面

 

イメージファイルを指定したら「Flash!」をクリック

 

書き込みが終わるのを待つだけ

以上でRaspberry Piの起動DISKが完成です。

 

microSDカードから起動

電源を接続する前に以下の準備を行います。

  • microSDカードをRaspberry Pi Zero WHに挿入
  • マウス&キーボードを接続
  • HDMIポートでディスプレイと接続

今回はスターターキットを購入したので、付属の「Micro USBから通常のUSBへの変換ケーブル」と「Mini HDMIから通常のHDMIへの変換ケーブル」を使用しました。

ここまで準備ができたら、電源を接続すると起動画面がディスプレイに表示されます。

ネットワーク設定

「ディスプレイ」と「キーボード&マウス」を毎回接続するのは面倒なので、設定以降はsshで接続して作業ができるようにネットワークの設定を行います。設定するポイントは2つだけです。

  • ポイント1:Wi-Fiに接続すること
  • ポイント2:固定IPを付与すること

具体的な設定手順は以下のとおりです。

Wi-Fi接続の設定手順

/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confファイルにWi-Fiの接続情報(SSID/パスフレーズ)を登録するために、以下のコマンドを実行します。
※SSIDとPASSは接続するネットワークに合わせて入力してください。

$ sudo sh -c "echo 'ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev' \
    > /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf"
$ sudo sh -c "echo 'update_config=1' \
    >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf"
$ sudo sh -c "echo 'country=JP' \
    >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf"
$ sudo sh -c "wpa_passphrase SSID PASS \
    >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf"

Wi-Fi接続設定は以上です。

固定IPを付与する

wlan0に固定IPを付与するために、/etc/dhcpcd.confを編集します。
編集内容は、以下の4行を/etc/dhcpcd.confの最後の行に追加するだけです。

interface wlan0
static ip_address=XXX.XXX.XXX.XXX/ネットワーク長
static routers=XXX.XXX.XXX.XXX
static domain_name_servers=XXX.XXX.XXX.XXX

 

再起動(設定の有効化)

設定が完了したら、設定内容の有効化です。
電源再投入しても全ての設定が反映されていることを確認するために、再起動を行います。
再起動は以下のコマンドを実行します。

$ sudo reboot

 

接続確認

再起動が完了したら、ログインしてpingコマンドで接続確認を行います。
接続確認は以下のコマンドを実行します。

$ ping -c 3 192.168.0.1
PING 192.168.0.1 (192.168.0.1) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 192.168.0.1: icmp_seq=1 ttl=64 time=1.85 ms
64 bytes from 192.168.0.1: icmp_seq=2 ttl=64 time=4.44 ms
64 bytes from 192.168.0.1: icmp_seq=3 ttl=64 time=4.55 ms

--- 192.168.0.1 ping statistics ---
3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 2003ms
rtt min/avg/max/mdev = 1.858/3.616/4.551/1.245 ms

 

応答が返ってきたら、Wi-Fi経由でネットワークに接続できていることを示しています。
ここまでできれば初期設定は完了。通常のLinuxマシンと同様にいじることができるようになりました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました